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アンチエイジング × 骨粗鬆症予防に役立つ 栄養ふりかけ&ドレッシング

2025.11.27

医師より

アンチエイジング × 骨粗鬆症予防に役立つ 栄養ふりかけ&ドレッシング

■ はじめに すり鉢を使うことで、食材の香りが立ち、料理に奥行きが生まれます。今回は、 骨粗鬆症の食事療法として効果的で、さらにアンチエイジングにも有用な簡単レ シピをご紹介します。 ■ 材料(基本のふりかけ) ・干しえび:大さじ2 ・かつお節粉(または削り節):大さじ1~2 ・ごま:小さじ2 ※塩味が足りない場合は、塩ではなく干しえびを増やすのがおすすめです。 ■ 作り方 1. 干しえび・かつお節粉をすり鉢で細かくする 2. 最後にごまを加えてすり合わせる ※すり鉢がない場合は、ポリ袋に入れて揉んでも代用可能 ■ ドレッシングとして使う場合 ・オイル(推奨:えごま油):大さじ2 ・かんきつ果汁 または 酢:大さじ1 ■ 使い方の例 ・ごはんのふりかけとして ・青菜のごま和え代わりに ・野菜炒めやチャーハンの仕上げに ・豆腐・納豆の味付けに ・ドレッシングとしてサラダに ■ 栄養学的ポイント ◎ カルシウム吸収率アップの工夫 ・すりつぶすことで粒子が細かくなり吸収しやすくなる ・酸(果汁・酢)を加えることでさらに吸収率UP ◎ 骨の健康を支える成分 ・かつお節に含まれるビタミンDがカルシウムの吸収を助ける ・油(えごま油・ごま)と一緒に摂ることで、脂溶性ビタミンDの吸収が促進 ◎ アンチエイジングへの効果 ・ごまのビタミンE:抗酸化作用 ・えごま油のオメガ3脂肪酸:細胞の老化を防ぐ ■ まとめ このレシピは、骨粗鬆症予防・抗加齢・日々の食事の満足度アップを同時に叶え る簡単な健康習慣です。日常の食卓にぜひ取り入れてみてください。

「10月20日は世界骨粗鬆症デー」男女共に10代から対策を!

2025.10.20

医師より

「10月20日は世界骨粗鬆症デー」男女共に10代から対策を!

10月20日は世界骨粗鬆症デーです。 骨粗鬆症と聞くと、、、「女性で年齢が高くなればなるほど気をつけたほうがいい」と知られていると思います。しかし、骨粗鬆症は女性だけでなく男性も気をつけるべき疾患で、1590万人いると言われている骨粗鬆症患者のうち男性は410万人もいるとされており、これらは幼少期からの対策が成人期以降と同様に重要です。 なぜかというと、男女共に20歳までにしっかりとした骨量を獲得しないと、中年期以降に骨密度を改善しようとしてもなかなか改善が得られなくなってしまうからです。 令和の時代は、昔に比べて外で遊ばなくなり、家の中でのドアノブがレバーで簡単に開くようになり、水道は自動で水がでるようになり、洋式トイレ、そのほかのユニバーサルデザインとなったために力を使わなくていい生活になりました。学校の通学も公共交通機関を使用することも多くなっていると思います。また、飽食の時代でありながら間違ったボディイメージが未だに日本では根強く、10代女性の低体重も問題とされています。 10代で骨折や怪我が多発している状態は将来的な骨粗鬆症のリスクがあるかもしれません。 10代の男女で必要な対策は適切な栄養摂取の上での、適切な運動です。 10代でも栄養対策など疑問に思うことがあれば、当院では外科診察で対応させていただきます。 お気軽にスタッフにお尋ねください。

検診の「要精査」をそのままにしていませんか?

2025.04.03

医師より

検診の「要精査」をそのままにしていませんか?

こんにちは。乳腺科・骨粗鬆症担当の井戸田愛です。 新年度になりました。昨年受けた検診で「要精査」と判定されたものをそのままにしていませんか? あるデータ調査では検診受診者の3割程度の方が「時間がない」「再検査が怖い」などの理由で再検査を受けていないようです。 乳がん検診で一定の精度の検診を受けた場合、「要精査」と判定されるのは全受診者の5%未満で、その全てが「がん」であることはありません。最終的に「がん」と診断されるのは全体の0.3〜0.5%とされています。要精査の全てが「がん」ではないので、まずは医療機関を受診することが大切です。 骨粗しょう症検診では半数の方が「異常を認めず」と判定されますが、残りの半数の方は「要指導」あるいは「要精査」と判定されているようです。 自立した将来を迎えるためには骨密度の維持が重要とされています。早めの対策で骨密度を改善できることも多く、当院では骨粗しょう症検診後のご相談や治療も行っております。全ての方にお薬による治療は必要ではなく、食事内容や生活習慣を変えるだけで骨密度が改善された方もいます。 乳がん検診や骨粗しょう症検診だけでなく、一般検診の検査結果のご相談も承っております。お気軽にご相談ください。 乳腺専門医・骨粗鬆症学会認定医 井戸田愛

3月31日まで受診可能な無料検診

2025.02.12

医師より

3月31日まで受診可能な無料検診

乳腺科/外科 井戸田愛です。 年度末の時期になりました。やるべきことが重なったり、いろいろな行事があったりと忙しい時期でもあります。 年度末までに忘れずにやっておきたいことの中に体調管理のための検診があります。 今年度受診できる検診は受けられましたでしょうか。 3月末まで無料で受けられる検診もありますので、ご紹介いたします。 ① 2024年度特定健康診査について 名古屋市国民健康保険に加入している40歳以上の人がいる世帯に「受診券」および「健診のご案内」を2024年5月末に郵送されています。今年度の特定健康診査の受診は2024年6月1日から2025年3月31日まで受けることができ、当院で実施可能です。 ② 2024年度がん検診について 当院で乳がん検診、大腸がん検診、肺がん検診、前立腺がん検診、胃がんリスク検診を受けることができます。 がん検診はワンコイン検診と無料検診があります。 該当年齢の方(表参照)と70歳以上の方は無料で受けることができます。名古屋市の住民登録がある住所に2024年6月に無料クーポンが送付されています。クーポンがなくてもご住所と生年月日が確認できるもの(運転免許証など)を提示することにより、無料で受診できます。  上記以外の年齢の方はワンコイン検診が可能です。 2025年3月31日まで受けることができます。 ③ 骨粗しょう症検診 40歳以上70歳以下の女性で5年ごとに受けることができます。 2025年3月31日まで受けることができます。 ②③について表にて対象年齢をご確認下さい。 詳しい内容については外科診察室でご相談ください。                       文責 乳腺専門医 外科専門医 井戸田 愛